「水分摂取の大事さ。」
ヒミリンさん
女性 ✽ 50代
原因:過去に交通事故にて頭部打あり。スポーツ後、脱水状態の就寝で翌日発症
数ヶ月前からの前兆だった…?
元々身体が柔らかい方で、柔軟性もあるはずなのに、お風呂に入っての前屈するストレッチで硬く感じるようになっていき、肩凝りも出てきた。その時は歳のせいかな?っと。
発症前夜、週三日ほど通っているテニスをして沢山の汗を流した後、その日は大した水分摂取もせず
少しのアルコールを飲み、お風呂に入り就寝。(もともと水やお茶の摂取量は少なかったので)
翌日、軽い頭痛があったが、仕事に向かう運転中に感じる目の眩しさの方が気になった。
今まで頭痛で薬を飲むことは無かったので我慢をしながら仕事をしていると、昼前には頭を起こすことが困難な激痛に襲われ、近くの脳神経外科へ受診した。
MRI撮影するも片頭痛との診断。鎮痛剤をもらい、なんとか帰宅する。
翌日から起きられなくなり仕事も出来なくなる。
1週間ほどして自宅近くの脳神経内科外科へ受診する。そこでは頭蓋内圧亢進症と診断され、身体の水分を抜く薬を飲むことに。激不味の硬ゼリー状の薬を、頑張って1ヶ月以上飲むが一向に良くならなかった。
その頃には起立性頭痛は勿論、臭覚、視覚、聴覚、味覚、皮膚触覚等の異常が酷くなって睡眠障害も出ていた。
人と会いたくない、話したくない、テレビも見たくない気持ちで一杯だった。ただ、お風呂で浮かんでいる時だけは痛みも少し軽減していた。そして病院だけは薬を貰うのに頑張って通院しました。
中学生になったばかりの娘の為に何としても治さなければ…それだけで。
2ヶ月ほど過ぎたころ、もう一人の先生が(恩人)分厚い医学書を持って、脳脊髄液減少症かもしれないと。水分を身体に入れることと安静が必要との事で、毎日の点滴通院が始まった。
腕の血管に刺す箇所が無くなるほど通った頃、多分、ブラッドパッチをしないといけないが、県内では出来るところが無いと言われた。同時頃、職場の上司がネットで調べ、県外に脳脊専門外来がある病院が何件かあるのをファックスしてくれました。
この頃はまだ一般家庭のネットの普及は少なく、電話連絡ですることに。
が、他県の近い順に数件の外来予約の電話をするも、全て3ヶ月から半年待ちとのこと…。沢山の患者さんがいるんだ。後にファックスの紙面に同じように苦しむ人のサークル会が載っているのを見つけました。(今はありません)
早速電話連絡をすると、車椅子生活を送っているという代表の方が近い他県で他の病院を教えてくれました。病院に連絡すると、2週間後の外来予約が取れ受診出来るとのこと。
そして受診すると、頚と腰の二ヶ所の漏れがあると診断され、ブラッドパッチが受けられることに。
この頃は保険適応外なので近くの人は日帰りなのですが、さすがに帰れず2泊の入院にしました。
ブラッドパッチを受けた夜、1日目は下を向いての状態で半端ない頭痛(返し頭痛?)とギックリ腰のような痛みに耐えながら、症状を見つけてくれた先生が言った水を摂取し続けた。
『ミネラルウォーターと砂糖と塩とレモンで作った水を毎日2リットル以上は飲むこと』
(今でいうOS-1ですね、作り方がネットにもあります)
帰宅後は点滴に毎日2週間、飲み慣れない水分摂取、安静。少しずつ回復していきました。家事をしつつ、筋力をつけるのに散歩もして。疲れた時は無理せず休みます。
そうして発症して一年後には天気に左右される頭痛、目眩があるものの普通に生活を送れるようになりました。仕事も復帰しました。
ちなみに、4年後には頚椎ヘルニアで前方固定手術を受けました。
後縦靭帯骨化症も見つかりました。全身麻酔でまた、再発するか不安がありましたが、大丈夫でした。手術半年後、また仕事も復帰して現在も働いています。
重い物は持たない、転倒しないよう気を付ける。
普段からの水分摂取。
まわりにも理解を得ました。
今では毎日お水かお茶を2リットルは飲んでしますし、飲まないといられません。
この病気には水分摂取も、とても大事なんだと伝えたいです。
発症から現在までの簡単な病歴
2008年9月発症より