top of page

​「発症から治癒まで」

​かんきつさん

​女性 ✽ 20代

​原因:不明

私の場合は突然の発症でした。

数日間体の倦怠感があり、その後急に頭痛が始まりました。

頭痛は今まで経験したことのないほどの痛みで動けませんでした。

同時に、吐き気や嘔吐、耳鳴り、目眩、複視もありました。

すぐに近所の脳外科にかかり、MRIやCTを撮りましたが異常なし。結局、その日は鎮痛剤や抗不安薬を処方され様子を見ることに。

しかし数日しても症状は続き、働ける状態ではありませんでした。 とにかく症状が辛く、耳鼻科や内科に行くも異常なしと言われ自分自身訳がわからなくなっていました。

ただ、幸運なことに職場の方に脳脊髄液減少症について詳しい方や罹患された方がおり、私の症状を聞きつけ、脳脊髄液減少症では?と教えて下さいました。この時初めて脳脊髄液減少症について知りました。

 

その後もう一度同じ近所の脳外科を受診し、症状について医師に話すとやはり疑いが強いとなり、自宅での安静臥床と水分補給をしての治療が始まりました。

 

2週間ほどの安静臥床と水分補給で症状はかなり楽になりました。

丁度この時期に脳外科でCTを撮ったところ片側に薄く血腫ができていました。 症状も改善されたため徐々に日中の離床時間を伸ばし、復職に向けて毎日起立テスト数時間ずつ行っていました。

 

ただ、気がかりだったのは今までの起立性頭痛と違い、少し力んだ際に頭痛がしたり、左右に頭を振った際に頭痛がしていました。 その後、漏れの箇所のチェックをするためにMRI撮影を行いました。 すると、血腫が増大しており両側慢性硬膜下血腫に進行していることが判明しました。漏れの箇所は分からず。 このままでは命の危機もあると言う事で、血腫除去術とブラッドパッチを先生に勧められました。

ただ地元の脳外科ではブラッドパッチができる麻酔科医はいるものの、漏れの箇所を調べる脳曹シンチやCTミエロはできないということですぐに紹介状を書いて頂き、専門医のいる病院に予約を入れてもらいかかりました。

そこで、CTミエロを行った結果、腰と頸からの漏れが確認され、特発性の脳脊髄液漏出症と診断を受け、同日に血腫除去術とブラッドパッチ2箇所を行いました。

 

術後1週間ほどは体調が悪化していましたが、その後は体調も劇的に回復していきました。

1か月ほどかけて自宅療養し、復職に向けて体力回復のために軽い運動を行い無事に復職し、今現在は症状もなく発症前と同じように働いています。

発症から現在までの簡単な病歴

令和2年10月中旬

​↓

同月下旬

令和2年11月下旬

​↓

令和2年12月〜

​↓

​↓

令和3年1月〜

​↓

令和3年2月〜

発症

脳脊髄液減少症疑いのため、自宅療養開始。

MRIにて両側慢性硬膜下血腫が発覚

入院にてブラッドパッチ+血腫除去術施行

退院し、自宅療養開始

復職。現在は症状なく日常生活を送る。

bottom of page