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​「発症から診断確定、完治まで」

mrn0419さん

​男性 ✽ 30代

​原因:不明

私は2018年6月、職場で会議中に突然発症しました。同僚の発表を聴いている最中に突然、座っているのもつらいほど頭がぐらぐらし出し、その日はそのまま休暇をとりました。この日以降、倦怠感、四肢が熱く痺れたような感覚、ふらふらする感じ、頭痛などに悩まされ、職場の配慮で体の負担が軽い仕事をしながら病院巡りをする日々が始まりました。10診療科を受診するも病名が分からないまま、同年末には出社するのも困難になり、仕事を休職しました。


途方に暮れていたところ、父が脳脊髄液減少症を知っており(部下が罹患していた)、専門の先生を受診したところ、体位性頻脈症候群(POTS)との鑑別が必要とのことで、2019年3月にPOTSが専門の先生の病院に検査入院しました。

まずPOTSの診断基準に当てはまったため先にPOTSの診断がつき、さらに典型的なPOTS患者に見えないとのことで脳脊髄液減少症も検査(侵襲性なので、起立試験で診断するPOTSよりも検査のハードルが高い)したところ、MRIで漏出像が見え、脳脊髄液漏出症と診断されました。検査時の腰椎穿刺で激しい頭痛が出ましたが、ブラッドパッチとその後しばらくの生理食塩水点滴を経て落ち着いたため退院し、同年5月に復職、たまに休みながらも落ちた体力が徐々に戻り、年末には上司に「他の社員と同じ」と言われるまで回復しました。


2021年2月末、主治医に現状を説明したところ、「脳脊髄液漏出症は完治としましょう。体質としてPOTSがあるので診ていきましょう」と言われ、一つの区切りを迎えました。今も天気が悪くなる前などに集中力低下や頭がぐらぐらすることがありますが、仕事や日常生活に支障はないレベルです。

発症から現在までの簡単な病歴

2018.6月末 発症
2018.12月末より休職
2019.3月    検査入院。脳槽シンチとMRIで脳脊髄液漏出症、新起立試験でPOTSの各確定診断

                   ブラッドパッチを経て退院
2019.5月    復職
2021.2月末 脳脊髄液漏出症、完治の診断
現在              POTS治療のため引き続き病院を定期受診中

 

薬は経口補水液粉末と漢方(五苓散、加味帰脾湯)、プロプラノロールを服用中。加味帰脾湯は病名不詳のときから近所の薬局の漢方相談で煎じ薬をいろいろ試した結果、体に合ったため、ある程度よくなった今も病院にお願いして粉末タイプのものを処方してもらっている。

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